とあるオタクの片付けのこと

物が捨てられないオタクの悩みや片付けについて書きます。不定期更新。

機材レンタルして本の自炊をした話

昨年機材をレンタルして本の自炊をしたので、それについて書いていこうと思います。

 

目次

自炊とは?

【自炊】とは【自吸い】から来た用語。つまり本を自分で電子書籍化(データ化)することです。電子書籍の普及により、現在はやっている人が少なくなったなぁという印象。最初から電子書籍を購入すれば、わざわざ自分でデータ化する必要は無いですもんね。

今回は電子書籍が販売されていない本や、溜まった書類を電子化したいので自炊をすることにしました。場所を取るから処分したいけど手元に残しておきたい…という紙類をデータ化してスッキリしようって計画です。

 

自炊に必要なのは、パソコン裁断機ドキュメントスキャナの3つです。本を裁断して高速スキャナでスキャンしてデータ化します。パソコンではなくスマホを使ったり、裁断せずに非破壊用スキャナを使うやり方もあるようですが、一般的に自炊と言えばこのやり方が主流ですね。

ちなみにドキュメントスキャナはこういうスキャナで、一般的なフラットベッドスキャナのように1枚1枚入れ替えなくても高速でスキャンしてくれます。これが本当に気持ちよくて楽しいんですよ~!

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機材のレンタル

私はパソコン以外の機材を持っていないので、スキャレン.com(http://www.scaren.com/さんで裁断機とドキュメントスキャナのセットをレンタルしました。大型自炊セット(並)の1週間レンタルです。1週間と書いてありますが、到着日と引渡し日も含めて8泊9日なのがとってもありがたい!

 

レンタルのメリットは、その時の最新機材が使えることと、機材のメンテナンスをしないくていいことですね。裁断機もドキュメントスキャナも購入するにはちょっと悩む価格ですし、それほど使わないのでたまのレンタルで十分という判断です。

こちらでレンタルするのは2度目。数年前にレンタルしたことがあり、その時の機材や対応がよかったので、また機会があればこちらでレンタルしようと決めていました。

 

開封、設置

機材が届いたら、開封前と開封中に写真を撮るのがおすすめ。

もし何か不備があればこの時点でわかりますし、「最終日にあわてて梱包したら何がどこに入っていたかわからなくて困った…」という事態を防げます。

最終日は脳みそも身体も疲れ切っているので、やっておくと後がラクになりますよ。

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結構大きな箱が届きます。(これは最終日梱包後の写真です)

裁断機とドキュメントスキャナの設置場所や作業スペースを事前に空けておいたので、届いた時にあわてずに済みました。スキャン後の紙の置き場所も必要だし、たぶん想像より場所を取るんじゃないかと思います。2度目なのでその辺は準備しておけたのがよかったです。

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同梱されていた、ケーブルやアルコール液などの細々した物。今回雑誌類は自炊しなかったので、ホチキスの針を取る道具は使いませんでした。

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ドキュメントスキャナ。小さく見えるけど広げると場所を取ります。

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大型裁断機。とにかく重い!!

 

よく確認せずに大型と書いてある裁断機をレンタルしたら、重くて大きくて箱から出すのも一苦労でした。後から調べたらなんと重さが17キロもあったようで、大は小を兼ねる…かもしれませんが、大きな本を裁断しないなら大型裁断機はおすすめしません!笑

 

本の裁断

スキャナで取り込めるように本の背表紙を切り落とし、バラバラの状態にします。

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が、これは悪い例です。厚みのある本をいきなりこんな風に切り落とすと、裁断機の刃を下ろす時に斜めにズレて曲がっちゃいます。本文の内側が思ったよりも切れて読めなくなっちゃうのでお気をつけて! 前回気をつけていたことなのですが、久々なのでうっかり忘れていました。

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こういう風に厚紙の中表紙をベリッと剥がし、本を最初に三等分に割り開き、カッターで3つに切ってからそれぞれ背表紙を裁断していくのがおすすめです。面倒に思えるけど、結局それが1番きれいだし結果的に時間もかからないので。

 

最初に10~15冊くらい裁断しておくと次のスキャン作業が捗ります。一気に何十冊も裁断するのもアリだと思いますが、あまりにたくさん裁断しておくと、何かの拍子に倒れてバラバラになったら大惨事になるので私はしません。

慣れるとスキャンしている間に裁断作業出来ます。色々試すうちに自分のやりやすい方法が見つかると思います。

 

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切り落とした背表紙がどんどん溜まっていくので、ゴミ袋を用意しておいてそこにどんどん入れていくとよかったです。よく切れる刃ですので取り扱いには注意しましょう。

 

前回レンタルした際は、新品ブレードをオプションでつけたのですが、本があまりにも軽い力でスパッと切れたので気持ちよかったです。驚きを通り越して恐ろしくなるくらいでした。笑。
でも10冊分?くらい使ったらそこからは普通の切れ味になった記憶があり、今回は新品をつけなくてもいいかなぁ…と。

実際つけなくても大丈夫でしたが、徐々に切れ味が悪くなって来たときに「このまま使い続けて刃が欠けてしまったらどうしよう?」と少し不安がありました。スパッとした切れ味を体験したい方はぜひオプションを!

スキャン

スキャンの設定は、1番画質のいい設定と、その次に画質のいい設定を使い分けました。画質を落とした方がスキャン速度が速いので、重要度で決めます。大切な本や書類ほど高画質で。この辺はお好みですね。

切断した本は糊付けが残っていないか、面倒でも先にパラパラとよく確認してからスキャナに設置した方がいいです。大丈夫だろうとよく確認しないままスイッチを押したら、くっついたまま通ってしまい紙詰まりエラーが発生してしまいました。

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ちなみにPDFではなくてJPG保存派です。JPGの方が後から扱いやすいので好きです。圧縮率は最低にして、なるべく高画質で保存しました。高画質で取り込むとHDDのデータ容量をどんどん圧迫していくので悩ましいですが、画質を落とすのは後からでも出来るので。結果的にKindleよりもきれいなデータになったのでうれしいです。

ガラス面が汚れるとスキャンした画像に縦筋が出てしまうので、汚れが付く前に小まめに拭いた方がよかったです。

自炊の結果

初日までに用意していた本。すぐ裁断作業に入れるように表紙カバーは外してあります。(紙の黄ばみがひどいでモノクロ加工)

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裁断&スキャン後はこんな風になりました。

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この用意しておいた本が終わった後も、本棚からどんどん本を選んで裁断&スキャンしていきました。事前にもっとたくさん選出しておくべきだったな、と反省したのですが、自炊していくうちに「じゃあこれも!」「あれもやっちゃおう!」と弾みがついて身体が動くようになるんですよね。

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最終的に自炊が終わった本や書類たち。本は約200冊。近所のスーパーにあるリサイクルBOXに持っていったら40キロくらいでした。

反省と感想

まとめです。

あって便利だったもの

・ハンドクリーム(紙をずっと触ったり、アルコール液に触れるので指先がかなりカサつきます)

・アルコール液など機材を拭ける液体(小まめに拭いていると送られて来たものだけでは足りなくなるので)

・スキャナのガラス面を拭くメガネ拭き(柔らかい布だと拭きやすいし、キッチンペーパーのようにボロボロにならないのでよかったです)


今回の反省(よかったこと)

・事前に本を選んで表紙カバーを外しておいたのは大正解。
・裁断機も大きかったし、作業で何かと場所を取るので大きく作業場所を確保しておいてよかった。

今回の反省(次に活かしたいこと)

・カバーを外した下の表紙+裏表紙(厚紙)も剥がしておくべきだった。
・中古本の表紙についてる値札はそのままスキャンしてしまおう…と思っていたのに、やっぱり剥がし作業をしたためそれに時間を使ってしまった。
・よく調べずに大型の方の裁断機にしたら重くて箱から出すのも苦労した。

全体の感想

今回1週間レンタルだったので、1日のノルマを決めてコツコツ作業しました。空き時間はすべて自炊作業に費やしてたのでかなり疲れました。後から思えば「もっとやれたなぁ」と思わなくも無いのですが、最後の方はもうクタクタで…。
40キロ分の本と書類が部屋から無くなったのでとてもスッキリしました!同時に喪失感も生まれましたが(本好きな方ならわかって貰えるはず…)、データとしてパソコン内にあっていつでも読めるので、「ああ、自炊して本当によかったなぁ!」とポジティブな気持ちです。

また自炊したい物が溜まったらレンタルしたいです。というかまた今すぐやりたくなってきちゃいました。すごく大変だけど本当に楽しいです、自炊。片付けたい紙類がある方はぜひ!

パソコンの初期化をした

本の自炊をしてから起動がとても遅くなったので、

パソコンの初期化をした。

かなり年数経ってるし初期化して直るか不安だったけど、

ちゃんと速くなって一安心。

 

この作業って昔は大変だったけど今はそれほどでもない。

ほとんどのデータを普段から外付けHDDに保存するようにしているし、

Cドライブに入ってるソフトのバックアップを取るだけ。

(でも思ったよりバックアップを取る作業に手間取った)

 

パソコンの調子が良くなったし、スッキリして満足。

こういうリセット作業って気持ちいい。

今はあれも無いこれも無いってちょっと不便だけど。

また慣れてるパソコンにしていくのも楽しい。

 

データも断捨離出来ればなぁと思いつつ、年々増えていく。

でも大容量の外付けHDDも年々安くなるし「まぁいいか」って思っちゃってる。

引っ越しで部屋が広くなると物が増える現象と同じだなぁ。

2021年のはじまり

新しい1年の始まり。

 

2020年は世界中が大変な1年だった。

まさかこんなことが起こるなんて。

今も世間は自粛自粛で、めでたい気持ちにならず実感のわかない年明け。

 

6月と11月に大規模断捨離をして片付けが大きく進み、自分なりに成果を出せたのはよかった。

今年も片付けを進めていきたい。

もう全部捨てたい。気持ち的には。

 

【今年の片付け目標(ふんわりと)】

・床に直置きしている物を無くしたい

・漫画をもっと減らす

・ゲームソフトをどう減らしていくか考える

・同人誌をどうにかする

・オタクな物との向き合い方を考えていく

 

【今年の片付け目標(具体的に)】

・高値がつきそうな本やDVDをメルカリで売る(どうしても無理なら事前に査定の出来る中古屋でも可)

・色々つっこんだまま放置のダンボールを開けて少しずつ整理

・ビデオテープのデータ化

 

理想は、明日にでも引っ越し出来る部屋。

ホテルのような部屋に憧れてしまう。

なるべくそれに近づけていきたい。

 

しかし反面、「好きな物に囲まれた生活も悪くないな」と思い始め心が揺れている。

そんなに無理に捨てなくてもいいんじゃないか、と…。

年齢を重ねていくことで自分の中の価値観が大きく変わった。

今の自分の考え方は10年前と大きく違う。

そしてこれからの10年でもまた大きく変わっていくだろう。

これから何が必要で、何を残したらいいのか、悩んでしまう。

 

昨年は生活を便利にしていくことに目覚めたのだけど、そこにヒントがありそう。

例えば「ここにコレを置いて置くとアレをするときに便利」とか。

そういうことを考えるのが楽しくなった。

 

生活導線や生活スタイルを考えた部屋にしていく過程で、不必要な物を手放す。

きっとそれが正解なのだろう。

片付けって自分と向き合うことなんだなと、しみじみ実感。